「さっちゃんってどんな人?」

福室希望園の園長、髙野幸子先生です。
園長先生は希望園だけではなく、宮城県保育協議会副会長も務めるパワフルな人です。
希望園に通う子ども達やお父さん、お母さん方から「さっちゃん」の愛称で親しまれています。
このさっちゃん通信では毎月発行される希望園だよりの中で 園長先生が「希望園の保育」についてなど載せている記事を皆さんに紹介していきたいと思っています。

◎『ストップ!インフルエンザ』

慌ただしく2月を迎えた気がします。大雪対策、アッという間に流行してしまったインフルエンザA型に、正直慌ててしまいました。
昨年のこの2月のきぼうえんだよりでは、12月下旬に3人、年末・年始の休み中に3人だけ、そして1月28日に1人と、計7人のみの罹患でしたので、今回の1週間で48人が罹患したことは驚きでした。しかし、29日に、お休みしていた子どもは18人になり、新しく罹患した子はいませんので何とか落ち着いたようです。兄弟・姉妹によるお休みのご協力をいただき、本当にありがとうございました。かと言って、安心するのはまだ早いです。宮城県は27日付でインフルエンザ警報を出しました。希望園は1週間早く流行したようです。合わせて、まだ少ないようですが、インフルエンザB型も出ているようです。この場合、A型に罹患したとしても新たにB型に罹患いたしますので、これからも予防対策には気が抜けません。
何とか、このまま収まってくれればと祈っております。予防対策は、いつもの通り丁寧なうがい、手洗いと十分な休息と限られています。園では、この期間中は戸外に出ることは控えてきましたので、流行が収まれば、子ども達の大好きなお外に出したいと思っています。
最近、厚労省は耳下腺炎(おたふく風邪)と伝染性紅斑(リンゴ病)の全国的な流行について注意喚起を発表しました。合わせて予防に努めていきたいと思います。罹患して大変なのは、子ども達です。早めに予防接種をすることや、日々こまめに手洗い・うがい等を行ない、まず、大人の私たちが見本となるようにしていきたいものです。希望園は、他の保育所と違い、1年を通して手指消毒液を玄関に設置していますので、送迎時には忘れず消毒して下さいね。いつもお願いしていますが、朝登園しても素通りされる保護者の方がまだいます。それが予防の全てだとは思いませんが、集団生活の場なので、ご協力下さい。
さて、今月は2回目の懇談会があります。毎年同じお願いをしていますが、懇談会への出席をお願いします。希望園は、時間延長保育をしており、13時間保育を行なっております。24時間のうち、13時間開園するということは、就労形態が多様化している今、必要な延長だとは十分理解しております。そうなると毎日忙しい中で、子育てをしながら働くという大変な毎日を保護者の方々も子ども達も過ごすことになります。保護者の方々には朝・夕挨拶をする位で、ゆっくり顔を合わせることが少ないです。懇談会は、年に2回と大変少ないのですが、保護者の皆さん、担当職員が身近に顔を合わせて、日頃の子育ての情報交換や子ども達の姿等を話し合える会となります。
現代は、何かと子育てが難しくなったと言われております。しかし、0歳~就学前までの6年間を保育所で過ごす子ども達です。心身の健やかな成長が求められる大事な時期を過ごします。そのことは家庭だけで、保育所だけで出来るものではありません。家庭と保育園が車の両輪のごとく、共働で進めていかなければなりません。その共通理解を考える場が懇談会です。とりわけ、2回目の今回は、ひかり組にとっては最後の懇談会となり、就学に向けての大切な話し合いとなります。他のクラスも進級についての話し合いとなりますので、何かとお忙しいとは十分承知しておりますが、万障繰り合わせて、参加されますよう、心からお願いをいたします。
2月は寒さが厳しい月です。子どものみならず、保護者の皆さんも健康に留意され、お元気にお過ごし下さい。
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◎2016年 年頭の挨拶

新しい年 2016年を迎えました
        明けまして おめでとうございます

皆さんはどんな新年を迎えましたか。最近は1年がアッという間に過ぎてしまうような気がします。国内外の多くの問題や保育制度の変化等々、ゆっくり1つのことを考える時間がないように思います。新聞の社会面には毎日のように殺伐とした事件の記事や乳幼児・少年・少女の事件の記事があまりにも多く、心が痛みます。
今年は明るい社会になることを祈りたいものですね。
1年の早さは、子ども達の成長を見ると本当に良くわかります。
0歳児の子ども達は、特に顕著にわかります。事務室の前の廊下を這って移動していた4月。12月にはみんな歩いて移動するようになり、成長もさることながら、可愛さが一層増しています。保育士の背中や腕の中から、自分の意志で思い通りに動けることは子どもにとっては大きなことです。生活の範囲が違って見えてきます。
ひかり組はいよいよ卒園です。長い子は6年間の園生活を送り、今は小学校入学に向けて、多くのことに挑戦し、まとめの時期に入っています。いつも言っていることですが、生まれて数ヶ月から卒園までの6年、5年の間に、人としての人格形成がなされる大事な年月の中で、私達は1人1人の子ども達にやれるべきことはやったのだろうか、保護者の皆さんときちんと連携は出来たのだろうか、と保育の見直しに努めています。紙オムツが主流の今、布オムツにこだわり、夏は何回も浴びるシャワーによって出る多くの洗濯物に、きっとお母さん、お父さん達を悩ませてきたのではないだろうか。0歳児3人に保育士1人という担任の中、1人1人にゆっくりと授乳をし、ミルクと一緒に愛情も飲んでくれただろうか。食事は1つ1つ小分けにして、1つ1つの食物の味や名前を覚えることが出来ただろうか、等、本当に『子ども第一の保育』の実践を日々行なえているか。1歳、2歳と成長していく子ども達に個々を大切にした保育が実践できているか、等々反省の為の反省にならず、常に前に進めていけているか、職員一同頑張って努力しています。今年もお母さん、お父さんと共に子ども達の健やかな心身の成長に頑張っていきたいと思っております。
さて、最近、とても嬉しかったちょっとした出来事を紹介したいと思います。
先日行われたクリスマス会でのことです。クラス毎に入れ替えのスムーズになり、いよいよゆり組さんの出番。お父さん、お母さんはカメラを片手に我が子を見逃すまいと真剣な顔々。一番前に座ったH君のお母さんも片手にカメラ。幕が開くと、カメラを構えました。しかし、「我が子」が一生懸命歌い、体を動かし始めると、右手のカメラは膝の上に、子どもと一緒にリズムを取って体は右、左。表情はニコニコ。子どもに合わせてリズムを取っています。親子が一体になった姿に感動しました。とってもいいなぁ~と久し振りに心温まる思いでした。後できっと、「アレッ、写真撮れなかった~!」と思うでしょうが、子どもと一体となった思い出はいつまでも残ると思います。ありがとうございました。
最後になりましたが、今月のたよりの中に歯科検診の結果表があると思います。これは、宮城野区の保健所から届けていただいた表です。表を見ていただくとおわかりだと思いますが、今年はとっても成績がいいということです。毎年、歯科検診の結果を仙台市に届出ることが義務付けされています。保健師さんからは「大変良い結果ですよ。」と褒めていただきました。これからも子ども達の為に、虫歯予防に努めていきましょう。
申年の今年(私事ですが、私は申年です)、子ども達、保護者の皆さんが、幸多く実りある一年になることを職員一同、心よりお祈りいたします。

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◎~子どもの未来は、豊かに明るく、無限の可能性を秘めている!!~

福室希望園が生まれて、17回目の新年を迎えました。保護者の皆様、地域の皆様、関係各位皆様に支えられて、16年を過ごしてきましたことを、今、新年を迎えて改めて感じております。
この『希望園だより』を通じて、老婆心を皆様に伝えてきました。きっと耳の痛いことや、胸が痛いようなことも記事にしてきました。勿論、当然と思っていただける方だけではなく、反発を持たれた方もいるとは思います。そのことは十二分に感じながらも、物言えぬ子ども達の代弁者としての役割を果たしてきたつもりです。
近年、家族の形態が大きく変化し、何よりも大切と言われてきた「子育ての伝承」がなくなりつつあり、その家族を支えてくれた「地域の相互扶助」もなくなり、ややもすれば、孤立した子育てになり、子育てを負担と感じてしまうお父さん、お母さんが多くなってきています。何よりも、いつも言うように「子育てしながら仕事をする」から「働きながら子育てをする」となっている今の子育て環境では仕事と子育ての両立は大変です。出来るだけ親子で一緒の時間を大切にと老婆心は叫んできたのですが、なかなか届かないのも無理からぬことと思っています。でも、私はめげません。老婆心として伝えられるのも、もう、そんなに時間はありません。だから、今年も頑張って子ども達の代弁者になっていこうと思っています。そうしなかったら、今しなかったら、親も子どもも、後で後悔することになる。後では遅いのです。今のことは、今でなければなりません。どうぞ、皆さん、お付き合い下さいね。
正月、新年早々、話が堅くなりましたが、子どもは誰も1人1人、みんな豊かな愛情に包まれ、明るく、健やかに生きる権利があり、未来には無限の可能性を持っているものです。私達大人は、子ども達が伸び伸び生きられる環境作りに最善の努力をする義務があるのです。昨年の1月も同じような事を書いておりますが、みんなで頑張っていきましょう!!
さて、話はすっかり変わりますが、2014年度の今年は、日本の保育制度が大きく変わります。ざっくり言えば、保育所の機能と幼稚園の機能が1つになる『認定こども園』となります。詳しい内容については、未だ正式発表になっておりませんが、2014年度に準備し、来年の2015年4月(平成27年)より実施ということになります。保護者の皆さんも利用の仕方が変わってきます。ちなみに、保育料は、今は金融機関か市に直接納入していますが、園に直接支払うことになります。保育料の滞納等は園直接になりますので、今より厳しい収納方法がとられるようになります。保育時間も短時間保育、長時間保育のいずれかで申し込むようになる等、何かと面倒になります。但し、即「認定こども園」にするか、しばらく「保育園」としてやっていくかの選択は出来るのですが、5年位先には、はっきりしていかなければなりません。
国の方策が決まり次第、保護者の皆様にはご報告していきたいと思います。
今年も園とご家庭が『車の両輪のごとく』を目標に、子ども達の幸せのため頑張りましょう!!私達職員一同も最善の努力をしていきます。ご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。
3.11を忘れない。3年目を迎えますが、多くの被災地は変わりつつありますが、心の復興は未だのようです。私達がせめて出来ることは、3.11を、被災地にある人達を忘れないことです。

 

◎“子どもの育つ栄養は『愛情』です!!”

やっと9月というものの、まだまだ残暑は厳しいです。しかし、朝・夕は大分凌ぎやすくなりました。
年々、暑さが厳しさを増していくようで心配ですし、全国的な水害や熱中症等々、「異常気象」は自然の力によるものだけに備えだけは十分でありたいと思っています。
子ども達も入園、進級して5ヶ月が過ぎました。みんな、毎日毎日成長しています。勿論、成長や発達には個人差があります。それでも成長・発達は確実にしています。目に見える形で、目には見えない形で成長しています。私達は、ややもすれば目に見えるところでの成長に一喜一憂してしまいがちですが、最も大切なのは、目に見えない成長をどこまで理解しているか、ということです。
保育所という集団生活の中で、育つもの、学ぶもの、それは大きいものがあります。職員や多くの友達との関係を通して、社会的な規範やルールを身につけながら、優しさや思いやりの心を育てていきます。
でも、それら多くの育ちの基本は『愛』です。豊かな愛情があるからこそ、子どもは育つのです。その『愛』の基盤は、『家族』であり、『家庭』です。家族の形態は各々ですが、どんな形であれ、子ども達1人1人が「自分は愛されている、見守られている」と実感することが大切なのです。
私がいつも、『子どもと向き合っていますか』と言っているのは、子ども自身がそのことを一番感じているからです。愛されていることを実感している子どもは、心身共に豊かに成長します。何よりも「生きる力」が身につきます。
忙しくしているお父さん、お母さんも大変だと思いますが、子どもと過ごす時間を少しでも多くして、共に過ごしていただきたいと心からお願いいたします。いつも言うことですが、『子育て10年』です。この10年、しっかり子育てをしたいものです。
本来、子育ては「子育てしながら働く」のはずですが、今は「働きながら子育てをする」が現実です。国の施策に大きな問題があることは否めませんが、長いこと声を上げているのですが、残念ながら遅々として進みません。老婆心としては、かなり焦っているのですが・・・。子ども達の心身の健やかな成長が保障出来るよう、更に声を上げていくつもりです。お父さん、お母さん達にも頑張っていただきたいです。
私達は子どもの心の叫びやSOSの代弁者にならなければいけないと思っています。お父さん、お母さん達も子ども達の心の声をいつも聞けるようにして下さいね。

◎「見て、聞いて、愛して !!」

◎子どもの“心”が見えますか。

・“心”は見えません。だから、見えるように努力しなければなりません。
→ 子どもの心に添って下さい

・子どもの心の訴えや“さけび”が聞こえますか。
→ 聞いてください。

・子どもの心を見ましょう。見てください。
→ 心で聞いてください。

・心は心を育てるのです。
→ 優しさや思いやりが育ちます。

◎子どもを愛していますか。
・・・心から愛してください。

・愛は愛を育てるのです。
→ 愛は心を豊かにしてくれます。

・愛は愛の連鎖を続けます。
→ 愛されたという実感が愛を育てます。

・子どもに愛されたという実感を持たせて下さい。
→ 愛しているよ、と言って下さい。

◎子育ては大変です。
・・・決して楽しいだけではありません。

・子どもを育てることは素晴らしいことです。
→ でも、怖いことでもあります。

・ひとりで子育てをしようと思わないことです。
→ 手伝っていただきましょう。

・子育て中、“苦しい”“大変だ”を大きな声で言いましょう。
→ “助けて”と言いましょう。

・お父さんも子育てに参加しましょう。
→ お母さんの最大の味方です。

・お父さんの強さ、優しさを子どもに示して下さい。
→ 子どもの育ちに大きな影響を与えます。
→ 忙しいから、と逃げたり避けたりしていませんか。

◎親と子の関わりは、小さい時から大切に

・困った時 悩んだ時 苦しい時、子ども達は

→ 「ねぇ、お父さん」「ねぇ、お母さん」と言えるでしょうか。 子どもから信頼されていますか。

・小さい時から、子どもの話を聞いてあげてますか。
→ 「ちょっと待ってね」「後でね」と言っていませんか。
子どもの話を背中で聞いていませんか。

・子どもとの話し合いは、小さい時から積み重ねが必要です。
→ 面倒だと思っていませんか。
『継続は力なり』です。
子どもにあきらめさせないで下さい。
あきらめることは、“無気力・無反応・無感動”にしていますよ。

・「お父さんも、お母さんも いっぱい愛してるよ」
→ 「いつもあなたのことを見守ってるよ」と言っていますか。

・子どもの心のSOSがわかりますか。
→ 「何故?」「どうして?」と考えてあげることができますか。

・自分の子どもを丸ごと受け入れることが出来ますか
→ 抱きしめていますか

◎子育ては“あせらず”“くらべず”“ゆったり”と“待つ”ことです。
・・・一人ひとりみんな育ちが違うのです。

◎いっぱいの愛情で育った子は“意欲のある子”に育ちます。
・・・生きる力が育ちます。

◎自分の子育てに自信を持ちましょう。

◎子どもの育つ基盤は家庭です。

◎子育ての第一義的責任は親です。

でも、今、社会全体が子育てのお手伝いをします。(子育ての社会化)